2010/10/14のホットリンクのリリースから。


2010/10/14のホットリンクのリリースから。


http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52341856.html
1か月のスケールが、6-7月で異常な伸びを示している。最後は毎週調査したからというのは分かるけど、それでも伸びすぎ。通常のスケールで調整すれば、急落しているように見えるはず。私がテレビでこのグラフを確認した訳ではないので、このグラフが偽造されていないという前提で。
ひとつ前の投稿で取り上げた池上さんが、今回は相当タブー的なところに切りこんだとTwitter界隈の発言では評価が高かったようですが、私はテレビ見てないのでコメントは控えておきます。

これはあるテレビ番組で紹介されたグラフだ。このアナウンサー(名前が出ているのでお解かりになるだろう)のなせるワザなのか、制作の企画の人が考えたのか、誰が考えたのかはわからないが、「分かりやすさ」を言い訳にはして欲しくない。同じ軸でスケールを変えるというのは、事実の歪曲以外のなにものでもない。

朝日新聞広告局のマーケBOXというコラムに電通が特別寄稿している記事があった。
http://adv.asahi.com/modules/box/index.php/content0063.html

図1-1を見てみれば、どちらも明らかにロングテール型で、どちらの軸も対数軸に直せば直線になる「べき分布」を示すようになるのではないかなあ。図1-1の方のグラフも母数が272人と83人なのだから、スケールが同じ絶対人数になっているのだから、全体的に約3倍になっているのは当たり前。1/3のスケールに調整したら、むしろ新聞購読者の青線の方が、非購読者の赤線を下回るのではないかなあ。

「上位ワードでは全国紙閲読者の検索人数が非常に多いことから、「ヘッド型」ともいえるだろう。一方非閲読者では、少人数にしか検索されないワードが多く、分布が右側に長く伸びる「ロングテール型」(Anderson 2004)が特徴的である。全国紙閲読者では、約3,700超なのに対し、7,000を超えるワードが検索されている(図1-2)。非閲読者は、個人の興味や関心が分散し、とらえどころがない層だといえるだろう。
この結果から、全国紙閲読者はマスボリューム(人気ワード)で検索することが多く、比較的同傾向のワードを検索していることが分かった。「その時々で調べておくべき情報」や、「世間一般で話題となっている(であろうと自分なりに考えられる)情報」を、インターネットから検索している傾向が読み取れる。メディア特性の観点から見ると、新聞が世論形成や議題設定の機能を有し、それが検索行動にも表れていると考えられる。」
最初の結論の「非閲読者は、個人の興味や関心が分散し、とらえどころがない層だといえるだろう」は、「どちらの層も検索では関心が分散しており、非閲読者はより分散している」だけであって、閲読者もとても捕らえどころ(検索だけから興味を捕らえるという意味合いで)なんてないんじゃないかなあ。
また「この結果から、全国紙閲読者はマスボリューム(人気ワード)で検索することが多く、比較的同傾向のワードを検索している」と述べているが、人気ワードで検索しているかどうかは、何種類の検索語で検索している人がいるかというこのバラツキ(分布)のヒストグラムとは全く無関係で、別の集計をしてみなければわかりません。
恐らくその他のいろんなデータを見て総合的に考えた考察なのだろうから、一部のデータしか見てない私の方が間違っているかもしれないが、少なくとも提示されているグラフや数字を見る限り、そこから導き出された結論には違和感を感じるということで。
今回は「斬る」というよりも「褒めている」のだが。。。
IT ProのPV&ユニークブラウザ・レポート 2010年2月による。
http://adweb.nikkeibp.co.jp/adweb/wad/doc/itp_pv201002.pdf
こんなレポートを日経BPは公開しているんだ。私も実は日経BPに居たから知ってますが、専門媒体は勿論ボリュームがあるのがベストだけど、そうでなくても濃い人や購買意思決定権を持つ人がどれくらいいるかといったデータをきちんととって営業している。この姿勢は相変わらずだなあ。
別にもう日経BPとは全く仕事での付き合いもないので、褒めても何の特にもなりませんけど、念のため。

StatCounterのデータから。
http://gs.statcounter.com/#search_engine-JP-monthly-200807-200912
StatCounterは、世界のあるいは各主要地域や国における、検索エンジンシェア、OSシェア、ブラウザシェアなどのデータを無料で紹介しているサービスだ。私が見た報道ソースのデータは違うものだと思うが、よく見ているデータなので、これで確認してみた。



関連リンク:
アクセス解析イニシアチブは2009/10/28にアクセス解析の集計と用語定義ガイドラインを発表しました。
http://a2i.jp/topics/news/2239
アクセス解析イニシアチブの標準化委員会のリーダーをやっている関係で、私が基本的に草案を作成し、取りまとめました。
アクセス解析ツールのベンダーもいろんな言葉を使いますし、ページビュー数を発表するメディアさんも自己申告ですし。。。ということで、共通言語で話て欲しいなあということです。ご参考にして下さい。
2009/9/10のYahoo! Japanの月間開示資料から。
http://ir.yahoo.co.jp/jp/archives/monthly/index.html
http://i.yimg.jp/images/docs/ir/monthly/2009/monthly0910.pdf
アクティブユーザーIDはあまり変わっていないので、恐らく実態もそれほど変動しているとは思えない。5-6月にブラウザのバージョンアップとか、新携帯デバイスの普及などが重なって、ユニーククッキー数が一時的に増えたようにみえたとか?



2009/8/20に総務省は「インターネット検索エンジンの現状と市場規模等」に関する調査結果を公表した。
まずAからいこう。下図の一番上のグラフが該当する。米印の注意書きをよく読んでみよう。何と5年以上前のデータを基に、テキスト/画像/動画の比率を2005-2009年まで固定的に使っているようだ。恐らく情報量で言えば、動画のビット数が大きいため、現在では殆どが動画ファイルの情報で占められるのではないか。5年前の何らかのシェアを、この急増して利用形態も変化するネットのマーケットで固定で使っているところが、「酷い」と思う。
あと、サーバー台数はNetcraft社の数字を使っているが、こういう情報量を推測するような場合に参考にするに相応しいものなのか十分吟味したのだろうか。
次にBにいこう。こちらは私の専門領域でもある。「検索エンジンの月間延べ利用者数」に何の意味があるのだろう。これはグラフの凡例から推測すると、正確には、「各検索エンジン(どれだけ対象にしたのか不明だが)の月間利用者数の単純合計」のようだ。いろんな検索エンジンを使えば、「延べ」は増える。検索サービスだけが、非常に伸びているかのごとく聞こえるが、実際は「月間のユニークユーザ数」で比較しなければ意味がないので、都合のよい使い方をしている。
また「検索サービスの一人当たり月間利用回数」は横ばいで、別に利用頻度が全体で増えているわけでもない。「検索」に焦点を当てているため、伸びていることを言いたいのはわかる(そして検索市場が発展しているのは間違いない)が、数字を恣意的に使っちゃいかん。このグラフはネットレイティングスがデータソースだが、ネットレイティングスに問い合わせれば、検索ユーザーの月間ユニークユーザ数くらい出してもらえる。少なくともこの1年検索カテゴリー全体のリーチは増えていないことを私は知っている。
最後は次いでだけど。3番目のグラフを見てほしい。正の強い相関があるようなグレーの楕円が書いてあるんだが、こんな強い相関があるようには見えない。グレーの楕円は外してもらいたいものだ。左下の塊は別として、比較的まんべんなくばらついている様に見えるが、如何だろう。確かに相関係数を出せば、それなりに正の相関にはなっているには違いないと思うが、まだ目は見えている積りだ。
結局オリジナルは390社のアンケートだけのようにみえるので、そのオリジナルな調査を中心に話を展開した方がよかったのではないだろうか。多分誤解もあるだろう。関係者の方は是非教えてコメントしてほしい。




この話を知ったのは、KNN神田さんのブログから。
http://knn.typepad.com/knn/2009/08/yomiuri_graph_awesome.html
大元の読売新聞の記事(2009/7/23)がこちら、
で、それが2チャンネルで話題になったのを、東大先端研の菅原琢特任准教授が書いた記事がこちら、
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0907/0907240666/1.php
という流れだが、これほど作為的で言い訳が困難なグラフ化をしてしまったら、厳しいかも。神田さんが原作にうまく手を入れたグラフを掲載しておく。2軸のトリックは普通、違う指標をずらして重ねるものだが、これは同じ指標をずらして重ねてしまったもので、さすがにどんな批判を浴びても弁解の余地はなさそうに思われるが。。。それぞれの記事も是非ご覧あれ。

by 48luck
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